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地方競馬関係者インタビュー/ 船橋競馬場・出川龍一厩舎 大田原 誠さん

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船橋競馬場・出川龍一厩舎/ 大田原 誠さん
(1972年生まれ・京都府京都市出身)

 立命館大学卒業後、外食産業で半年間働いた後、学生の頃から興味があった競馬界へ転身。
 滋賀県の牧場で半年間働き、その後、船橋競馬場・函館喜弘厩舎で厩務員となった。 8年間函館厩舎に所属した後、及川厩舎に1年半。そして、現在、出川龍一厩舎に所属して5年目になる。


厩務員になろうと思ったきっかけ

 昔から、馬に限らず動物が好きで、高校生の時には、イルカの調教師にもなりたいと思っていた時期もあり、 動物に携わる仕事に興味がありました。
 大学卒業後、一度は外食産業系の民間企業に就職しましたが、 やはり、馬の仕事がしたいと思い半年で退職、滋賀県にある牧場に転職し、半年後の翌年4月に、 船橋競馬場所属の函館喜弘厩舎で厩務員として、働き始めました。函館厩舎で8年働いた後、及川厩舎に1年半所属、 そして、現在所属している出川龍一厩舎では、働き始めて今年で5年目になります。

厩務員になって良かったと思うこと

 動物の仕事の中でも、ペットショップや動物園で一方的に世話をするのではなく、 動物と一緒に何かを作り上げていくという仕事がしたかったので、厩務員の仕事は、 馬を一番いい状態にしてレースに出走させるという目標のために、毎日馬と二人三脚で努力していけるところにやりがいを感じます。
 また、競馬ファンが見れない馬がくつろいだり寝ている姿、ご飯を食べている姿が見れるのも魅力ですね。

仕事で普段心がけていること

 仕事で心がけていることは、馬に対して絶対に怒らないようにしています。馬を誉めて、気持ちを前向きにしてあげることで、能力が開花すると思っているからです。

厩務員の仕事で大変だと思うこと

 仕事が楽しいので、そんなに大変なことはありませんが、しいていうなら、生き物を扱っているだけに、 連続した休みがないことですね。競馬の仕事というと、朝が早いことを危惧する方も多いかと思いますが、 自分は、朝が早いことを苦に思ったことはありません。

今まで担当した中で一番思い出に残っている馬

 今まで担当した中で一番思い出に残っている馬は、レインボーリバティで、理想の強い馬という感じの馬でした。また、精神的にもどっしりしていました。

 レインボーリバティ (1997/05/06生まれ・栗毛・セン馬)
 父:リンドシェーバー 母:サンキヨーセンサー (母父:マンオブビィジョン )
 主な勝鞍:浦和ゴールドカップ(2000年), ウィンターカップ(2001年)など

将来の目標

 将来は、調教師になろうと思っています。出川龍一先生は、馬主さんの意見を尊重して私たちに的確な指示をしてくださるので、 自分もそういう厩舎を目指したいです。
 また、厩舎全体の仕事の効率化を図り、コストダウンできるところは積極的にして、できる限り馬主さんの負担を 減らしていければと思います。

これから厩務員を目指す方へのアドバイス

 厩舎で働く前に一度、馬産地などで生産や馴致を経験して、牧場の方々が馬をどのような気持ちで競馬場に送り出しているか 、また、馴致がどれだけ大変かを学んだほうが、厩務員になった時に、より深い知識をもって仕事ができると思います。

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※写真、右側が大田原さん。