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地方競馬関係者インタビュー/笠松競馬場 誘導馬騎手 塚本幸典さん

地方競馬

笠松競馬場 誘導馬騎手/ 塚本幸典さん

 高校卒業後、25歳まで設計士として働き、その後様々な仕事を経験。30歳より、乗馬を始め学んだ後、競馬場の誘導馬の騎手に。


馬の仕事を始めようと思ったきっかけ

 高校を卒業してから、設計士の仕事をしていました。資格を取って独立してやっていたましたが、自分の理想と現実にギャップを感じたので25歳の時に設計士を辞めて、 色々な仕事をしながら好きなものを探していました。
 5年くらい様々なことに挑戦する中で、バイクでツーリングをしていた際に、 ふと馬に乗ってみたくなり、乗馬クラブに通い始めたのが最初のきっかけでした。それまで、近くで馬を見たことも触ったこともなく、もちろん乗ったのも初めてでした。
 乗馬クラブに通う中で、まだ一人で馬にも乗れないうちから、馬とかかわる仕事で食べていきたいという意識が芽生え始めました。
 そこで、夜に卸売市場で働きながら、昼は乗馬クラブに通うという生活を2年ほど送り、笠松競馬場で職員をしていた知人の勧めで、 競馬場での誘導馬騎手の仕事に就きました。

仕事のやりがいと大変なこと

 やりがいは、馬と暮らすのが夢だったので、夢が叶ったというところにあります。
 大変だと感じることは、競馬場には、誘導馬用の厩舎があり競馬場の走路などで調教するのですが、 笠松競馬場の誘導馬は競走馬上がりの馬がほとんどなので、馬を走路に入れると競走馬だった時の癖で自ら走ろうとしてしまいます。 そのような馬を、一定のリズムで歩かせるように調教していくことが難しいです。
 基本的に、馬は競馬場ではレース用の鞍を付けますが、馴致の段階では、乗馬のような乗り方をするので、 基本的に乗馬の動きはできるはずなのですが、調教の過程で、いろんな人の手を渡って、色々な癖があるのでそれを矯正することが大変ですね。

笠松競馬の魅力

 笠松競馬には、オグリキャップなど強い馬がおり、また騎手でもJRAでも上位で活躍している安藤勝己騎手など名手などが出ており、 実質的に笠松には、それだけのレベルの騎手がまだいるということを示しています。そういう騎手をすぐ近くで見られるということころが、 魅力だと思います。
 また、スタンドから走路の距離が近く、馬たちの息遣いや足音が体感できるのも魅力の一つですね。