グレイソブリンは、競走馬時代クラシックの実績はないが、リッチモンドステークスなど重賞を3勝し、 イギリスで活躍したスプリンターでした。
体型や頭の形がナスルーラによく似ており、気性が激しく、調教で手こずった点でも共通し、 それがスプリンターに押しとどめることになりましたが、種牡馬としては、ソヴリンパス、フォルティノ、 ゼダーンらを通して世界的に繁栄していきました。
ただ、初期のグレイソヴリン系は、スピードに優れていてもスタミナが乏しかったため、 欧州のクラシックや長距離大レースでは、活躍できませんでした。
しかし、世代を重ねてゼダーン系、フォルティノ系のようなスタミナと持久力を備えた系統が誕生し、 今日のグレイソヴリン系は3000m級のレースにも通用する万能血統に変身しました。
日本においても、トニービンが万能血統として成功を納め、 後継種牡馬のジャングルポケット(日本ダービー)も成功し、長距離に強いトニービン系を作り上げています。
馬名 | グレイソヴリン | ||
性別 | 牡 | 毛色 | 芦毛 |
生誕 | 1948年 (イギリス) |
死没 | 1976年 |
父 | ナスルーラ | 母 | コング |
調教師 | ジョージ・ビービィ(英) | 競走成績 | 23戦8勝 |