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地方競馬関係者インタビュー/ 川崎競馬場・山崎厩舎 山崎 裕也 調教師補佐

地方競馬

川崎競馬場・山崎厩舎/ 山崎 裕也 調教師補佐
(1981年生まれ・神奈川県出身)

 祖父が騎手から調教師、父も騎手(現在、調教師)、母方の父も騎手から調教師という競馬一家に生まれ、競馬界に。
 2010年に調教師補佐の試験に合格し、調教師補佐となる。


馬の仕事をしようと思ったきっかけ

 家業が競馬関係で、祖父が騎手から調教師、父も騎手(現在、調教師)で、母方の父も騎手から調教師をしていました。 そのような環境だったので、学校に行けば厩舎の子だと言われ、周りからは騎手になるよう勧められるのが嫌で、厩舎が嫌いでした。
 そのため、若い頃は競馬と関係ない仕事を色々やったのですが、身が入らなく、朝空いている時間に厩舎の餌作りのアルバイトを始めたことがきっかけで、 馬に乗ってみたいと思うようになりました。
 父親の勧めで、17歳の時に北海道の社台ファームで3年間働き、繁殖や育成を学びました。その後、一年ほど札幌で、競馬の世界を離れ仕事をしていたのですが、 たまたま働いていたレストランに川崎の調教師が来て、川崎に戻ってくるよう説得をされ、もう一度、馬の仕事をしてみようと思い、厩務員として働き始めました。
 最初に担当した馬が、扱いが難しい馬だったのですが、その馬に弟(山崎誠士騎手)が乗って勝って口取りをした時がとても嬉しくて、馬の仕事をやって良かったと思い、 どんどん馬に対する探究心が芽生え始めました。
 そこで、社台ファームで働いていたころに、フランスなどから多くの外国人が海外から日本に働きに来ていて、その外国人たちが食堂に集まって話していた時のことを思い出し、 海外の競馬に興味を持ち始め、馬について学ぶため、1年間フランスとアイルランドに渡りました。

ヨーロッパ競馬の印象

 ヨーロッパに渡って感じたのが、とにかく規模がすごいということでした。調教施設にしても、馬房にしても、北海道かそれ以上の広さでした。
 そして、競馬とお客さん、調教師と厩務員さんの距離が近く、競馬というカテゴリーで、それぞれの人が繋がっているという印象を受けました。
 日本では、レースに合わせて馬を仕上げていくというのが一般的ですが、ヨーロッパでは、馬は自然なもので馬が仕上がった時にレースに出走させようという考え方が斬新でした。 また、レースで実際に走るコースに似た馬場で調教を行ったり、スタッフも色々な国の人がいたり、現役馬の売買も日常的に行われていたりと、 日本とは違う点が多くあり、とてもいい経験になりました。馬の扱いも上手く、学ぶことが多くて仕事をしていて楽しかったです。

ヨーロッパから帰国して

 ヨーロッパから日本に戻ってきて、競馬場で働き始めたのですが、だんだん嫌になってきて、再び競馬の仕事を辞めました。 そして、サラリーマン、とび職、配管工などの仕事していたのですが、どこからか競馬関係の家系だということが知れ渡り、 競馬の予想などを色々聞かれて結局馬の話題になるので、それならいっそのこと馬の世界にいたほうがいいと思い、馬の世界に戻りました(笑)
 それからは、ずっと馬の仕事を続け、昨年、調教師補佐の試験を受けて合格し、調教師補佐となりました。

今後の目標

 今後は、5年くらいを目標に調教師になりたいと思っています。