ノーザンテーストは、アメリカ・ニューヨーク州サラトガ競馬場のセリ市で1972年に吉田善哉氏によって購入されました。
その後フランスに渡り、2歳時はG3を連勝するなど4戦2勝という成績を収めました。 翌年はジェベル賞を勝つと、イギリスのクラシックへと挑戦し、英2000ギニーで4着、エプソムダービーで5着と好走、 フランスへ帰国後は、フォレ賞でG1を初制覇しました。
テスコボーイとパーソロンが種牡馬として活躍していた時代にノーザンテーストも種牡馬となり、 初年度産駒のアンバーシャダイが1981年の有馬記念を制したのを筆頭に活躍馬を輩出し、ノーザンテーストはその翌年にリーディングサイヤーに輝き、 それ以後も産駒のダイナガリバー、ギャロップダイナ、アドラーブルなどが活躍しました。
ノーザンテースト産駒は小柄な馬が多いにも関わらず、パワーを要するダートも平気でこなし、 距離においても、長短を問わず万能性に優れました。
また、仕上がりの早く2歳戦から活躍する上に、決して早熟と言うわけではなく、古馬からも成長力を上積みして走りました。
さらに、ノーザンテーストの遺伝力は後継種牡馬にも及び、アンバーシャダイ、メジロライアンへと受け継がれ、 メジロライアンはメジロブライトを出し、内国産種牡馬で3代にわたりG1を制覇しました。
ノーザンテーストは母の父としても優れ、1991年から2006年まで16年連続でリーディング・ブルードメアサイヤーとなり、 エアグルーヴ、サッカーボーイ、サクラバクシンオー、ダイワスカーレットなどのG1ホースを送り出しました。
馬名 | ノーザンテースト | ||
性別 | 牡 | 毛色 | 栗毛 |
生誕 | 1971年3月15日 (カナダ) |
死没 | 2004年12月11日 |
父 | Northern Dancer | 母 | Lady Victoria |
調教師 | John Cunnington(仏) | 競走成績 | 20戦5勝 |